道南で大発生しているチャドクガによる皮膚炎


平成25年頃から毎年6月から8月にかけて道南でチャドクガが大発生しています。
幼虫は黄色の斑点のある黒褐色の毛虫で、成虫は黄色と茶色の縞模様のガです。
どちらも毒針毛を持っており、触れると痒みの強い皮膚炎を起こします。
幼虫は主にドンゲなどの雑草に付いて大発生しており、除草作業中に毒針毛に触れて発症します。
また成虫は夜に街灯などの照明の明るい所に集まる性質があるため、コンビニエンスストアの前やガソリンスタンドなどで触れる機会が多いようです。
ドクガを見た時はとにかく近付かない事が大切です。
虫に触れたり殺虫剤をかけたりする事は止めて下さい。
というのは毒針毛は長さわずか0.1mm程で空気中を漂っており、近付いただけで触れてしまいます。
また衣服なども簡単に貫通してしまいます。
毒針毛に触れるとすぐに、チクチクした痛みが発生します。
すぐにシャワーを浴びて、毒針毛を洗い流して下さい。
着衣にも毒針毛が付いていますので、着替えを行って下さい。
症状としては、ドクガの触れた皮膚に限って丘疹がびっしりと密に集合し、水泡を伴う事もしばしばで、猛烈な痒みが1〜2週間続きます。
治療としては very strong ランク以上のステロイド軟膏の外用と、強力な抗ヒスタミン薬の内服が必要で、重症の場合にはステロイド薬の内服や注射が必要な事もあります。